『社内勉強会』
vol.58

こんにちは。
株式会社プラスエイチです。

5月末が決算月の当社は6月より55期を迎えることになります。
娯楽産業の一翼を担っているというプライドをしっかり持ち、今期も全員が昨年よりも『良い仕事』ができるよう気持ちを引き締め頑張っていきます。

私達のような中小零細企業は、時代の変化を起こすことは難しいですが、その変化に適応し付いていくことは可能です。
その為には、一人ひとりが昨日よりは今日、今日よりは明日と創意工夫しながら成長していくことが必要だと考えております。

この勉強会も今回で58回目となり、期間で言えば2年以上継続している社内共育制度です。
改めて社内勉強会の位置付けをおさらいすると、変化に対応できない企業の行く末は〝倒産・買収・消滅〟しかないのが現実かもしれません。
そんな変化に対応できる人づくりと会社づくり、同時に会社の持つ価値観・哲学を共有する機会、それがこの勉強会ということになります。

社員共育の一貫として、この勉強会が働く社員の皆さんの成長に繋がっていく、同時に社員の成長が会社の成長へと繋がってくることを信じ継続して参ります。

 

それでは、55期一発目の勉強会を始めていきます。
今回は他社の事例を学ぶ回なので、テレビ東京『カンブリア宮殿』の過去放送回より『新時代ネットショッピング「BASE」』がテーマです。

 

▼要点▼

楽天やメルカリなど、ネットショッピングがコロナ禍で急成長。中でも快進撃を飛ばすのは「簡単に出店できる」「費用の負担が少ない」と評判の、ネットショップ作成サービスのBASEだ。出店料は無料で、わずか数分で店を作成しオープンできるという手軽さが受け、全国の飲食店や農家、町工場などが続々と参加。スタートから10年で出店数は累計170万店を突破。そのトップは、洋品店を営む「母の一言」がきっかけで大学を中退し創業した鶴岡裕太。「誰でも店を作れる」をコンセプトに、簡単で気軽にできる出店システムで、成長を遂げる「BASE」の戦略に迫る。

 

▼参加者の感想▼

・会社を辞めて独立するリスクを軽くし、新しいことにチャレンジしていく人を支援していく姿勢に共感しました。仕事であれスポーツであれ、リーダーシップが取れる人が成功していくのだと改めて感じた。自分は今まで新しいことや苦手なことに対し身構えてしまうことが多かったが、これからは逃げずにチャレンジしていきたいと感じた。

 

・サービスの原点は自分の母親でも使える簡単な仕様、そこの基準をブラさずに作っていくことは当社での利他の心に通じるのではと思いました。

 

・個人店や人を楽しませることという信念をブラさず貫く社長の姿勢、総取引額1700億円に対しBASEの売上は100億円。数字だけ見ると思った以上に少ないように感じるが、まずは顧客である店舗様にたくさん売っていただく、大きくなっていただくという、先に相手に与える考え方は素晴らしいと感じた。
人からの信頼を得るには、自らの行動からしか生まれないという言葉が心に残ったので、私も見習っていきたい。

 

・不足を補うパートナー企業の存在、協力しながら進めることが今後のビジネスの主流になる・・・のかなと思いました。
機械的な仕事ではなく、人間的な仕事が心に届くように感じました。

 

・出展料や月額もなく必要なのは「メールアドレス・パスワード・3文字以上のURL」という低いハードルだと、どうしても食中毒やトラブルが起きた場合はどうなるのかと自分は疑心暗鬼になってしまいがち。社長は「仕事が趣味、趣味が仕事」と言っていたが、今の自分には難しい。仕事の楽しみを見つける、楽しい環境づくりなど自分の立場で作っていけたら、CSとESの両方と繋がるのではないかと思った。

 

・仕事を趣味と言えるのは正直難しいが、仕事を好きになることを自分で作っていきたいと思った。毎日同じことを繰り返しているためマンネリし、どうしてもそのように思えないのが現状。個々が好きになれるような環境づくりを自分も協力して作っていきたいです。

 

・ネットショッピングの参入障壁の低さに驚いたが、小さなお困りごとに気付けるようになりたいと思った。

 

▼まとめ▼

Amazon・楽天・Yahoo!など誰もが一度は使ったことがあるネットショッピング市場、現在は19兆円ある大きなマーケットに成長しています。

創業の原点は、福岡で洋服店を営む母親から「売上が減ってきたから、私もネットショッピングってのをやってみたい」の一言。

インターネットさえあれば誰でも簡単に出店ができる、月額のランニングコスト不要、必要なのはメールアドレス・パスワード・3文字以上のURL(ショップ名など)のみ。

お店(顧客)は商品が販売された時に支払うサービス利用料、購入者は購入時の決済手数料、この両者から仲介手数料をいただくのがBASEのビジネスモデルです。

全取引額1700億円そのうちBASEの売上が100億円、総額に対しては少ないという印象はありますが、商品仕入は不要なので売上=限界利益だと考えると従業員210名なので1人当たり4800万円の限界利益を稼ぎだす優良企業です。

登録料や月額を取らないのは、お店(顧客)の商売が大きくなること、成長すること、そういった成長へ挑戦する人の一歩目を応援する理念をブレずに運営する姿勢には、当社の掲げる利他の精神と近いと考えられます。

利他とは、相手の利益を先にし自分は後回しにする仏教の教えです。逆は利己、自分の利益を優先する考えです。

同じような言葉に「損して得取れ」があります。損を惜しんでは商売人としては成功しないということ。
これは商売だけではなくて、人間全般に通ずると思います。今日の言葉でいうならば、まずはサービスからかかれ、サービスをして初めて成果が認められるんだと経営の神様 松下幸之助氏も説いておられます。

意図的か偶然化は分かりませんがBASEはこの考え方でビジネスが設計されているため、現在では170万店舗が登録し東京証券取引所への上場にまで成長できたのかもしれません。

テック企業の技術や発想力をすぐに習得するのは難しくとも、こういった考え方で事業を運営することの大切さを学ぶことができました。

2022年の現在、どのような会社が成長しているのか、そういった企業のビジネスモデルを勉強するのと同時に、その企業が大切にしている哲学や理念を学ぶことで、どのような考え方を持てば良いのかを改めて感がるキッカケになった勉強会になったと思います。

いつも参加してくれる社員の皆さん、ご協力いただきありがとうございました。