『社内勉強会』
vol.65

おはようございます。
株式会社プラスエイチです。

 

昨日は会社の価値観共有ならびに従業員教育の一環として継続チャレンジ中の社内勉強会を開催しました。
今回は稲盛経営哲学より「京セラフィロソフィのひもとき№2」を拝聴。

企業は一時的に繁栄することが目的ではなくゴーイングコンサーン(会社が将来にわたって事業継続していくとの前提のこと)でなければ、そこで働く社員さんは安心して仕事ができません。

全ての会社が順風満々に生き残っていくことが可能ならそれに越したことはありませんが、変化の激しい現在はそんな甘いものでもありません。

全ての会社がしのぎを削り、必死の努力と創意工夫しながら一歩ずつ成長していく、当社としては常に企業として価値向上・価値提供をコツコツ継続していくことで、社会やお客様からの信頼と信用を少しずつ積み上げていく姿勢が必要だと考えています。

そのために必要なことが理念実現に向けた取り組みと、そこで働く人の成長です。
この勉強会は会社の価値観共有を深めると同時に、未来に向かって成長発展していける人材を育てていくことが目的です。

会社としての目標達成だけでなく、個人の目標を自己実現していくこと、目的と目標を明確にし実現に向け努力する。
『全従業員の物心両面の幸福を追求する』という理念実現に向け、本日もド真剣に学んでいきます。

 

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■全員参加で経営する
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・経営への積極的な関与、従業員の責任感を喚起する

・従業員一人ひとりが「有意注意」となることが大切

・京セラでは、全ての催しに「全員参加」を鉄則とした

・労働者と経営者の考え方のベースが同じになれば労使紛争は起きない

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■ベクトルを合わせる
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・ベクトルが合うまでとことん従業員と話し込む

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■独創性を重んじる
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・「約束」を「実体」にしていく過程で、独創性は生まれた

・毎日の小さな「創意工夫」の積み重ねが、偉大な技術開発へとつながっていく

・自分自身で考え、自分自身の足で歩むこと

・「やれもしないことをやる」という習い性が、DDIを誕生させた

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■ガラス張りで経営する
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・公明正大であることが経営者の迫力を生む

・経営者の犠牲的精神が社会的な正義を守っている

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■高い目標を持つ
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・目標は、京都の「原町一」そして「世界一」へ

・高い目標と、一歩一歩の積み重ねから未来は拓かれる

 

以下、参加者の感想

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Q1:今回の講話で最も印象に残ったフィロソフィはどれですか?また選んだ理由は?
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・『全員参加で経営する』
今、当社にとって一番必要だと思いました。
経営側と労働者側では苦しみの内容も違うので、お互いの大変さを理解することが重要だと感じる。
京セラでは社内行事に全員参加を徹底しており、その繰り返しによりベクトルが合ってくるのだと思った。

 

・『全員参加で経営する』
現在ではお互いがそれぞれの立場で主張しているため相互理解が不足していると思う。
もう少しお互いが歩み寄る努力をし理解し合えることをやっていかないといけないと感じた。

 

・『全員参加で経営する』
一人ひとりの従業員が指示命令によりシステマチックに仕組みとして業務を行う会社、京セラのように参加意識があり責任感を持って積極性が出てくる会社の2パターンあると思う。当社としても後者が望ましいとは思うが、全員が同じ考え方でベクトルを合わせるのが現時点では困難なのが現実。まずはベクトルを合わせることができる人を一人でも増やし、そのメンバーで仕組みを考えていくことが良いのかもしれないと思う。

 

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■まとめ
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今回は「全員参加で経営する」・「ベクトルを合わせる」・「独創性を重んじる」・「ガラス張りで経営する」・「高い目標を持つ」という5つのフィロソフィから自分が最も印象に残ったものを選び、その理由を自分の意見として発表してもらいました。

 

以下、講話内容

『普通、上から命令された場合「命令されたから、仕事をする」というふうになってしまいます。命令された人は自分の意思を働かせ、また問題意識を持って仕事を遂行しようという気持ちではなく、上から言われたから仕方なくということになりがちです。つまり、その人の行動は無目的であり、無意識的であるわけです。自分の意思で、意識的に命令されたことを実行しようとしているのではなく、ただ上司に「言われたから」というだけの理由で、夢告的で無意識的な行動をしているに過ぎません。ということは、「言われた程度のことをすればいい、言われたことを最小限で実行すればいい、怒られない程度に実行すればいい」というように、非常に消極的な行動にしかなりません。』

 

素晴らしい企業といのは、労働者と経営陣の意識レベル、経営のレベルなど、すべてのレベルが同じように高くなっている企業であり、そういった企業が一番強い企業となっていきます。

同時に一人ひとりが「自分も会社の一翼を担っている」という意思を持つことが、会社を成長発展させるか衰退させるかの道を分けるとも言えるでしょう、それくらい全員が自分の会社だという意識を持つことがいかに重要なのかを痛感した内容でした。

 

また個人的には「高い目標を持つ」ことに着眼しました。

ソフトバンク創業者の孫正義氏は、創業当初まだアルバイト数名しかいない時期にミカン箱の上に立ち従業員に宣言した有名なフレーズがあります。

『豆腐は「1丁、2丁…」と数えますよね。
それと同じように「1兆、2兆…」と売上を数える会社にしたい』と。

高い目標を設定したら、あとは逆算の始まりです。
目標達成に向け、今年は何をするのか?今月は何をするのか?今週は何をするのか?今日は何をするのか?

どんなに高く大きな目標でも、今日一日をどう頑張るのか、その頑張りをコツコツ積み上げる以外に目標を達成する術はありません。

偉大な成功も、偉大な仕事も、地味な仕事の一歩一歩の積み上げでしかないということです。

「高い目標」と「一歩一歩の積み重ね」は一見矛盾しているように見えますがそれを矛盾とするのではなく、あくまでも高い目標を立てながらも、生き方や仕事の仕方は一歩一歩、足元を見ながら堅実に歩むことが肝心だということ。

会社でも高い目標を掲げると、「そんなのムリ」「到底やれるわけない」と思われてしまうことも多々ありますが、その目標の最小単位を今日一日に設定し、今日一日をどう頑張るかに意識を集中させることで、遥か遠くの目的地が少しずつ見えてくるのだという考え方の工夫が必要です。

当社では2030年VISIONを掲げています。

現状から見れば高い目標にはなっていますが、見方を変えればまだ8年も猶予があります。
各部署で今月は何をしていくのか?今週は何をしていくのか?と足元をしっかり見て前に進むことをコツコツ積み上げていけば、2030年より前に必ず達成できると信じ、まずは今日一日を全力でやっていきたいと思います。