『社内勉強会』
vol.60

おはようございます。
株式会社プラスエイチです。

 

60回目を迎える社内勉強会、今回の教材はテレビ東京のビジネス情報番組『ガイアの夜明け』
テーマは<売れない時代に“売らない店”の秘密>

急速な時代の変化において、米国発祥のニュービジネススタイルが少しずつ日本でも見かけるようになりました。
今世の中のビジネストレンドがどのようになっているのか?
新しい小売りのビジネスモデルを知ることから、自社の運営にどう活かせるかのヒントを掴みます。

 

▼内容▼
「モノが売れない時代」の今、注目されているのが「売らない店」。
つまり販売を目的としないショールーム型の店舗だ。
百貨店の大丸・松坂屋が仕掛けるのは、店頭に見本を並べ、接客をするが、売るのはネットという売り場。さらにアメリカ・シリコンバレー発の「b8ta」は、様々な企業が開発した家電やグッズを展示する店を日本に上陸させ、さらに発展させようとしていた。
果たしてどんなビジネスモデルなのか・・・。
新しい時代にマッチした“売らない店”の秘密を探る。

 

 

▼参加者の感想▼

・以前の勉強会で視聴したBASEと似ているのかと思いましたが、とても新鮮なビジネスだと感じた。まず、一つの製品を開発することへのエネルギー量が凄く、いかにお客様の声を活かしていくのかを徹底的に観察する、今目の前のことだけでなくもっと先を見て仕事をしていると感じました。自分の仕事においてもお客様の反応に対し、もっとアンテナを広げ細かく観察していく必要があると思いました。

 

・新製品を発売する前に試作品をユーザーが直接試していけるのは企業側にとっては、すごく有難いサービスだと思った。大手家電メーカーでロボット事業をしていた方が起業し、一人ベンチャーとして高額な出品料を払ってベータへ出展する勇気はすごいと思ったし、逆に考えると自分の製品に自信を持っていることの表れだと思った。

 

・カインズの立つほうきは自分も使っていて、穂が出しにくい、短くて掃きにくいと同じ感想を持っていた。しかしその意見をカインズに伝えることはなかったのだが、実際にベータでカインズのほうきが展示され改良版が発売していることには驚いた。お客様の声や改良情報を取るのは意識しないと取れないしのと、ショップスタッフのお客様から聞き出すスキルも重要な要素だと思った。

 

・企業広告の時代がテレビCMから事前体験型に変わり、スピード・お客様の声を重視、さらにそこから口コミで広がりを見せる。まさに「リアルとネットの融合」。自社に置き換えても、お客様の声からどのように改善し、今よりもお客様に必要とされるようにならなければいけないし、会社として「どのような商品を取り扱って欲しいか?」と言ったアンケートも実施してみたいと思った。

 

・最初はテーマの「売らない店」の意味が分からなかったので興味深く見ていましたが、アイデアがすごいと思いました。自社で何ができるのか、自社も何かもっと考えなければならないと思いました。

 

 

 

▼まとめ▼

大手百貨店による売らない店舗、米国シリコンバレー発祥の「b8ta」。

これらの共通点は①ショールーム型・②体験型です。

新型コロナによりほぼ全ての社会環境に変化が生じ、特にデジタル技術の急変は顕著です。

モノが売れない現在ですが、今回の放送を見て最も感じたことは「売れるモノがあるのではなく、売れる売り方がある」ということ、もっと言えばいかに便利なサービスを組み合わることができるのかということ。

どのような素晴らしい製品であっても、その製品をどうしたら認知してもらえるのかを考えることができなければ、厳しい言い方だが宝の持ち腐れと言われても仕方ない。

 

最近のTVリモコンにはYouTube・Netflix・fuluといった動画アプリのボタンがある。

高画質な4K・8Kで映画やドラマをで視聴する楽しみはあるが、料理をしながらタブレットで見逃したドラマを定額制アプリで視聴する主婦だっている。

昔流行したコンポのCD音質は最高だったが、今ではCD自体を聴く人が減っている。

現代はスマホにダウンロードした曲をBluetoothでワイヤレスイヤホンに接続し聴くことがほとんどだろう。

当たり前のようについていた車のCDデッキも現在では消えつつある、このことは一体何を意味しているのか?

人は音質よりも『便利さ』を選択するようになっているということではないか。

米国のアパレルショップでは、ショールーム型の店内に各サイズ1枚ずつサンプルが揃っていて、購入は店内のipadでクレジット決済。翌日以降に自宅へ配送、旅行中であれば指定のホテルへ商品は配送されるサービスが出てきています。

これによりアパレル最大課題である在庫問題の解消、同時に現金を取り扱わないことによる強盗問題の解消、接客する販売員の少人化、コスト削減など、メーカにとってはメリットしかないし、ユーザーにとっては購入を断るストレスからの解放。

 

VUCA時代真っ只中の現在、先を見通すことは正直かなり難しいし、予測したとしても見当違いになる可能性も高い。

ネットに特化することはもちろん重要なファクターではあるが、決してそれだけでない。

いかにリアルとネットを組み合わせて、新しい〝売り方〟を追求する姿勢が中小零細企業にも必要な力だと考えざるを得ない。

今回の放送は非常に興味深く、かつこれからのビジネス社会において必要な知識だと痛感した。