『社内勉強会』
vol.55

こんにちは。
株式会社プラスエイチです。

世間では3年ぶりにコロナウイルス規制のないGWが始まり、国内外の旅行需要が高まり観光地は大変賑わっています。

過去の経験から、連休で人流が活発になると感染者が増加してくる傾向がありますが、今回のGW連休ではそういった結果が出ないことを願うばかりです。

 

さて、昨日は55回目の社内勉強会を開催しました。

今回のテーマは稲盛経営哲学の『六つの精進』です。

〝六つの精進〟は、企業経営をしていく上での必要条件であり、同時に人間としてすばらしい人生を生きていくための必要条件。幸福な人生を歩みたいならば、また立派な企業経営をしたいと思うならば、この〝六つの精進〟に説かれている実践項目をひとつずつ忠実に実践していくことが重要です。

1)誰にも負けない努力をする
・立派な業績をあげた方は、全てひたむきな努力をしてきた方々であり決して楽して成功した訳ではない
・草木をはじめ自然界は一生懸命に生きることが前提条件であり、それは人間も例外なく同じ
・今やっていること(仕事)を好きになる、惚れこんでいくとどんあ努力も大変だと感じない
・一生懸命に仕事をしていると素晴らしい思いつきやヒントを得られることに繋がる

 

2)謙虚にして驕らず
・人格者、人間性の高い人は謙虚さを備えている

 

3)反省のある毎日を送る
・反省:自分の心の中にある庭の雑草を取り除くこと(ジェームズ・アレン 「原因」と「結果」の法則
・利他の自分、利己の自分という相反する自分が、自身の中に同居しているのが人間、反省とは利己を抑えることと言える

 

4)生きていることに感謝する
・どんな些細なことにも感謝する心は全てにおいて重要な考え方
・「ありがとう」という言葉は素晴らしい雰囲気を作っていき周囲にも循環していく

 

5)善行、利他行を積む
・善行を積むことで仕事も人生にも良き影響が出る
・小善的な判断と大善的な判断、感情的なことで判断してはならない

 

6)感性的な悩みはしない
・起こってしまったことを悩んだとて何も変わらない
・深い反省は必要だが、悩んでも仕方のない感情的な悩み方はしない
・勇気を持って立ち直っていくことの方が重要(反省はしっかりする)

 

▼▼▼参加者の感想▼▼▼

・仕事を一生懸命やる、努力をすることは、自分としては当たり前のことだと思った。講話の中で「人間は暇な時間があればろくなことを考えない」というフレーズがあったが、自分としてこの言葉には少す違和感を覚えて、キチンと計画を立てている人もいるし、暇な時間を有効的に考える人もいると思うので、考え方は人それぞれだと感じた。

 

・「感性的な悩みをしない」という項目が一番心に響いた。前向きな取り組み、転職を見つけて打ち込む、暇ができないくらいに努力をするということだと理解できた。個人的に反省をすることは日頃からやっていて、自分なりに決めごとを作るが結果的に長続きしないことが多い、思い描く自分の理想に対し反省し、理想の種を蒔く習慣をつけていきたい。

 

・ジェームズ・アレンの言葉にあった人の心を庭で表現していたのは新しい考え方だった。心の中に生えた雑草を反省という行動で除去し、そこに良い種を蒔く発想は大変勉強になった。また「小善・大善」という考え方も初めて聞いたが、過去の自分を振り返ると小善が多かったように感じる。

 

・人間は反省をしなければ心の中が雑草だらけになること、「情けは人の為ならず」という言葉も現在では間違った使われ方をしていることもあるが、見方を変えると両方とも当てはまる意味でもあるのではないかと思った。

 

 

▼▼▼まとめ▼▼▼

今回の教材「六つの精進」はこの勉強会でも初めて拝聴するテーマです。
時期は2008年7月、講話内で稲盛氏は「これから迎える経済不況」というフレーズを多く使われました。
2008年9月にアメリカの有力投資銀行である「リーマンブラザーズ」が経営破綻し、それをきっかけに世界的な株価下落・金融危機が発生することが2ヶ月後に起こっています。

これは今我々が直面するコロナショックと似た状況であり、今このタイミングでこの教材を選んだのは、こういった苦しい時期とどのように向き合い、どのような考え方で立ち向かっていくのかを改めて考え直す機会になればと思い選びました。

特に全体の30%以上の時間を使って話された「誰にも負けない努力」は、仕事だけでなく素晴らしい人生を歩む上でとても重要な要素だと繰り返し語られています。

自分のやっている仕事を好きになること、努力は決して苦行ではなく自分の仕事が好きになってしまえば、どんな大変な苦労も苦労だと感じなくなります。そうすれば全ての困難や課題に対しても前向きに立ち向かうことができ、それを乗り越えた時の快感を得られるのではないかと思います。

個人的には「感性的な悩みをしない」という項目が一番胸に刺さりました。

起こってしまったことをクヨクヨ悩んでも結果は何も変わらない、だったら今この状況を真正面から受け止めた上で、どのように打開していくのか、どのように行動していくのかを考える方がどう考えても得策です。

明日の天気が雨だったとして、その天気を思い悩んでも何も意味がありません。事前に雨の対策を考えその為の準備をしていく、そういった前向きな未来志向の考え方を持つことで未来が見えてくるのではないでしょうか?

当社では社員教育に力を入れ始めて2年が経過しますが、これは「教える・教わるという教育」ではなく、「共に育つという共育」を前提にしています。一人ひとりがどう感じたのか、どのような意見を持っているのかを聴くことから学びは得られます。
立場や責任によって視座が異なってくるので、自分には見えていない景色からの意見がとても勉強になります。

一人ひとりが学ぶ組織、継続的に学び続けることで、組織は木の年輪のように強くたくましく成長していきます。
強い組織を作ること、これは結果的に会社を守る、社員を守る、お客様を守ることに繋がります。
小さな努力をコツコツと積み上げること、その努力が未来には花開くことを信じ、共にいい会社を作っていきましょう。

いつも参加してくれる社員の皆さん、ありがとうございます!