『社内勉強会』
vol.54

こんにちは!
株式会社プラスエイチです。

2週に1回のペースで開催する社員教育制度『社内勉強会』を昨日実施しました。

今回の題材は、テレビ東京の人気経済番組「カンブリア宮殿」の2020年5月放送分

『ピンチをチャンスに変えるSP~どんな危機も乗り越える!変幻自在のスゴい企業~』です。

本日も社員の皆さんと共にしっかり学んでいきます!

 

いま注目を浴びる二つの企業がある。

新型コロナウイルスの治療薬候補として期待される「アビガン」の富士フイルムホールディングス
月1億5000万枚の国内マスク生産に乗り出したアイリスオーヤマ

実は、どちらも「フィルム市場縮小で本業喪失」「オイルショックで倒産寸前」という未曾有の危機を「ピンチこそチャンス」とばかりに驚くような方法で乗り越えてきた。

大企業病とは無縁の“挑戦し続ける姿勢”に、危機に立ち向かうヒントが見えてくる。

【1】日用品メーカーから家電メーカーへ <アイリスオーヤマ>

なるほど!と思わせる機能を備えた家電で客をつかむ、「なるほど家電」のアイリスオーヤマ。

以前は透明の収納ボックスや便利なチェストが人気の日用品メーカーだった。

なぜ家電メーカーへと変貌することができたのか?

2012年当時、ニッポンの家電メーカーが軒並み海外勢に敗れ苦戦していた際、大手を早期退職した優秀な技術者を大量に採用し、一気に家電事業のアクセルを踏んだのだ。

そして現在、マスクを月1億5000枚国内生産する増産体制に入っていた。

 

【2】フィルムの企業がなぜ化粧品に進出? <富士フイルムホールディングス>

デジタル化の波で、写真フィルムの売り上げが急激に減少、屋台骨を失った富士フイルム。

なんと畑違いとも言うべき化粧品分野に進出し、世間をあっと驚かせた。

なぜ化粧品に参入できたのか?そこには、長年培った写真フィルムのスゴい技術が生かされていた。

ピンチにありながら、驚くべきスピードで事業構造を変革、生き残るどころか売り上げを伸ばしていた。

さらに今、新型コロナウイルスに効果があると期待される「アビガン」で、その存在感を増している。

 

 

≪参加者の感想≫

・アイリスオーヤマの「リスクなくして、リターンなし」というフレーズが印象に残った。新しいことを始めても見通しが立たないと怖気づいてしまったり、周囲から反発を受けることもある。しかしそういったリスクを取る勇気と行動が必要だと感じた。

 

・「危機に落ちてから対策しては遅い」とあったが、未来を予測しながら様々な対策を前もって準備しておく必要性を感じる。

 

・企業は利益を上げていかなければ生き延びることはできないが、そこには「お客様目線」がなければならない。価格の決め方もお客様にとって値頃と感じるところに設定し、そこから原価を考えていく逆算の発想は大変勉強になった。

 

・「チャレンジしなければ成功なし」とあるように、お客様の不満・不安・お困りごとの一歩先にある潜在的ニーズを見つけ解消していくことが重要だと感じる。

 

・チャレンジに失敗はつきもの、しかしその失敗を恐れていたら未来へは繋がらない、惜しみない努力と新しい発想を常に考えていくことが必要。

 

・「ピンチをチャンスに変える」は当社のいる業界にも当てはまることだと思う。新型コロナにより減少する店舗に売上、その状況に慣れて感覚が麻痺し始めているので、改めて現状を受け止め自覚していきたい。

 

・同業他社よりも長く生き残ることでチャンスを掴む可能性は出てくるが、その為には今現在のお客様の評価が良い状態になければ意味がないと思うので、今一度お客様からの評価に注意を払っていきたい。

 

≪まとめ≫

アイリスオーヤマと富士フィルムホールディングスの2社に共通するポイントは「チャレンジャー精神」です。
今まで培ってきた技術力やスキルを水平展開し、どの分野で勝負するか?どの分野なら勝てるか?を熟考し勝負に出る。

アイリスオーヤマは、プラスチック加工会社から家電業界へ参入。
徹底した「お客様目線」による価格設定、お客様ニーズの深掘りに重きを置いた製品開発により変化し続けている。

富士フィルムホールディングスは、稼ぎ頭であったフィルム事業が2000年以降のデジタル化に伴い毎年25%~30%減少していく中、企業の生き残りを掛け開発した「アスタリフト」により化粧品業界へ参入し、現在はコロナウイルス用の薬「アビガン」の開発も行っています。

 

ここで一つ、変化のストーリーをご紹介します。

交通手段が馬車の時代、馬用の鞍やハーネスといった馬具用品の製造販売をしている会社がありました。
クオリティの高さと顧客のニーズに合った商品は世間から高く評価されていましたが、時代の変化により馬車から蒸気機関や自動車に交通手段が変わっていくことが予想されます。

そこでこの会社は、今まで成功を収めていた馬具の製造販売から軸足を抜き、持っている革製品の加工技術を活かしたバッグの製造にチャレンジしました。

これが世界で有名な高級ファッションブランド【エルメス】の誕生ストーリーです。

もしこの時、「我々はこだわりの馬具メーカーだからと馬用品を作り続けていくぞ!」と変化を受け入れず現状を保持しようとしていれば、当然今のエルメスは存在しません。

まさに〝ピンチをチャンスに変えた〟ことを柔軟に対応した成功事例ではないでしょうか。

 

人は誰しもコンフォートゾーンを守ろうとします。

居心地のよい場所に成長はない!
快適すぎる環境では成長しにくい!

成長したければ、思い切って今の場所から一歩踏み出す勇気が必要です。

 

当社のような中小零細企業は時代の変化を起こすことはできませんが、変化に付いていくことはできます。

少数精鋭で運営している分、方向転換は大企業よりも早くできるはずです。

今回の教材では、時代の変化を先読みしつつ未来に生き抜くために新事業へ挑戦していく姿勢を学ぶことができました。

この学びを今日から行動していくよう頑張っていきましょう。

参加してくれた社員さん、いつも協力してくれてありがとうございます。