『社内勉強会』
vol.52

こんにちは。
株式会社プラスエイチです。

昨夜は隔週開催の社内勉強会日で、今回で52回目となります。
この勉強会は中小企業にとって「人材の成長」が「企業の成長」に直結することが根底であり目的です。

我々の想像を超えるスピードで変化する時代のニーズ・価値観・働き方。
中小企業は〝時代の変化を起こすことはできませんが、変化に付いていくこと〟はできます。

逆に言えば、変化に対応でいない企業の行く末は〝倒産・買収・消滅〟しかないのが現実かもしれません。
そんな変化に対応できる人づくり、同時に会社の持つ価値観・哲学を共有する機会、それがこの社会勉強会です。

 

本日の教材はテレビ東京「ガイアの夜明け」の2021年3月放映
『会社が消えた・・・その時、あなたは?~三洋電機〝消滅〟から10年~』です。

三洋電機は、2011年(平成23年)株式交換によりパナソニックの完全子会社となり、この前後数年間で役員のほとんどが社外に去り、グループ10万人超の巨大企業が倒産を経ずに(経営統合で)事実上消滅するという、日本の経済史でも初めてのケースとなりました。

現在は新型コロナによる経済不況の影響で多くの企業が倒産しています。
「明日は我が身」ではないですが、こういったリアルな状況を学ぶには良い機会だと思い選びました。

 

 

≪参加者の感想≫

・自分自身に倒産した会社で働いたことがないのでイメージしにくい部分はあったが、現実的にあり得ることだと思った。業績悪化している会社には惰性で使い続けているムダな経費があり、そこを見過ごしていることが大半。小さな変化に反応できるよう考える習慣を身に付けなくてはいけないと感じた。

・ある日、急に自分が働く会社が無くなる。今自分たちが当たり前のように出勤している会社、注文をいただけているお客様、一緒に働く仲間、不満を持つこともあるが、全てのことへの感謝の気持ちを持たなければならないと思った。

・元三洋電機マンとして、倒産後も信念を持って生きていることに心が響いた。
仕事のやりがい、会社が好き、倒産から前を向いて再出発していく姿勢が心に残った。

・会社が無くなってしまっても会社のことが好きだというマインド。会社が倒産する時には経営上の判断ミス、判断の順番、失敗の経験を活かすこと。お客様の満足度を高めることに関しても、現状に満足してしまえば進化が止まる。何事も継続することが簡単そうに見えて難しいことだと思う。倒産を経験した方々が集まって再出発する姿を見て、一人では難しくても仲間(チーム)であればやれることはある、チームでやることが重要だと感じた。

・ここに登場した方々は、倒産した後でも創業や再就職で第2の人生を歩んでいるが、その裏側には多くの社員は再就職に苦労しているのだと思った。再就職を考えた時、仕事のスキルがなければ行き場所がないということ、そういったリアルな現現実を見てメンタルも含め成長が必要だと感じた。

 

≪まとめ≫

今回は大きく見て〝倒産の現実〟と〝倒産したあとの自身のキャリア形成〟という2つのテーマがあります。

まず1つ目の倒産では、コロナ禍において大企業から中小企業まで多くの会社が倒産している現在、いつ自社も同じ状況に陥るか分からない時代だと言うこと。成功にはタイミングや運といった外的要因も多く含まれているため、全く同じことをやっても成功するとは限らないが、失敗には明確な理由が存在します。

なぜ倒産したのか?どの判断を間違えたのか?本質的な原因はどこにあるのか?

ここは全ての事例に明確なロジックが存在します。勉強会を行うことは倒産する確率を下げるという目的もあります。何をしたら失敗する可能性があるのかが一人でも多く分かっていればリスク回避できるはずです。

2つ目は、ある日急に会社が無くなった時、自分はどのような武器(スキル)を身に付けているのかを振り返ってみることです。

しっかりしたスキルや能力を身に付けていれば再就職も可能でしょうが、そういったスキルが無ければ再就職先を見つけることは正直難しいです。

今の自分自身を振り返ってみて、人よりも優れたスキルが無いと思うのであれば、今からでもスキル習得を考えていかねばなりません。現在は、昔のように入社後に配属されるメンバーシップ型の採用ではなく、ある仕事に対しその仕事ができるスキルを持っている人をピンポイントで採用するジョブ型採用に移行しています。

何でも一通りできますは、裏を返せば特徴や強みがないとも取れます。

今一度、自分自身のキャリア形成についてしっかり考えることが重要だと言うことです。

コロナ禍で世界的に苦境に立たされている現在だからこそ、学ぶべき内容だったのではないでしょうか。

参加してくれた社員の皆様、ありがとうございました。