こんにちは。
株式会社プラスエイチです。
昨夜は2022年最初の社内勉強会日でした。
当社では社員教育の一環として、本年も全26回開催を予定しています。
我々の想像を超えるスピードで変化・多様化する時代のニーズ・価値観・働き方。
中小企業は〝時代の変化を起こすことはできませんが、変化に付いていくこと〟はできます。
逆に言えば、変化に対応できない企業の行く末は〝倒産・買収・消滅〟しかないのが現実かもしれません。
そんな変化に対応できる人づくりと会社づくり、同時に会社の持つ価値観・哲学を共有する機会、それがこの社内勉強会の目的です。
世の中で勝ち残る企業同様、当社においても「人材の成長」が「会社の成長」に直結するという考えが根底にあります。
基本自由参加の勉強会ですが、方針に理解を示し、参画意識を持つ社員さんと一緒に本年もスタートしていきます。
さて、新年一発目は昨年の続きとなる『京セラフィロソフィ№13』です。
いつも1つの講話で3~5つのフィロソフィ説明があるのですが、会社を永続していく上で非常に重要な項目ということで、約80分間『値決め』というキーワードのみの講話となっています。
〇値決めは経営である
・理想の値段=お客様が喜んで買ってくれる一番高い値段
・営業の技術は、その価格を的確に射貫くことができること
・値引きすれば売れるという発想ではダメ
・値決めが経営を支配する
・収益性が高くあれば販促や広告にコストを掛けることができる(戦略ありき)
・どういう値決めをするか、高い・安いという単純な問題ではない
・ヤクルト=健康を売る、健康産業、大義名分
・売価還元方式=売値が先にあり、そこにコストを合わせていく(原価に利潤を乗せるのではない)
・商品/サービスの価格はお客様にとっての価値で決まる
・商品原価がいくらだから・・・は世間で通用するものではない
・会社にとってどれだけの粗利が必要なのかを知っていなければならない
・利益が出ないのであれば、根本の設計や仕組みを変えていかなければならないということ
・一般的に粗利益30%以上なければ利益は出ないと思っておく
・値引きする場合、同時に原価も抑え粗利益が変えないことが鉄則
≪参加者の感想≫
・商品・サービスの価値が価格、自社のサービスにどのような価値があるのかを考えながら視聴していたが、現時点では価値あるサービスとは言えないかもしれないし、例えあってもお客様に伝わっていないのではないかと思う。
厳しい環境に変わりはないため、「今まではこうだった」とかではなく、DVD内にあったように根本から変えるため一度ゼロベースで考える必要が強くあると感じた。
・当社の価格がお客様に納得してもらう対価として成立しているのかを考えなければならないと感じた。
・同じような商品を取り扱う同業他社との差別化を図るには、付加価値を高めお客様に価値を提供するようにしなければならないのだと思った。
・新しく取り扱っている商品をもっと売っていかないと思う。
≪まとめ≫
『値決めは経営』という項目は、今回で2回目の拝聴となりました。
1回目は2020年9月30日に見ており、1年3ヶ月前よりも経済や社会の環境は悪化している現在、前回よりも必要とされる項目だったと感じます。
商売とは「誰に・何を・どのように」を基本に問題を解決していくこと。
その為にお客様のことをよく知る、どれだけ見ることができるかが重要です。
近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」はまさにこの「値決め」が最重要ポイント。
お客様がハッピーで勝ってくれる一番高い価格を射貫くには、その商品の価値をどこまで高めることができるかで決まります。
当社のように商品を仕入れ、お客様に販売する流通業の場合、何もしなければ収益を高めることは難しいです。
では、どのようなサービスを付けることでお客様側の価値が高まるのでしょうか?
そして、会社・自部門がいくらの粗利益が必要なのかを同時に知っておかなければいけません。
単純に高い・安いだけで競合他社との競ったとしても、利益が残らなければ会社も人も疲弊していきます。
また売価還元方式の考え方と同じように、会社の場合は売値(収入)の中でコスト管理をしてやりくりをしていかなければ存続できません。
当社も、厳しい環境の中で根本的な仕組みややり方を変えていく時期に入っています。
過去のやり方に固執するのではなく、一旦ゼロベースで物事を考えることが必要なのではないでしょうか?
こんな時期だからこその、とても重要な内容の勉強会になったと思います。
参加してくれた社員の皆様、ありがとうございました。