社内勉強会
vol.46

こんにちは。
株式会社プラスエイチです。

昨夜は2021年最終の社内勉強会日でした。
12月は繁忙期ということもあり、大変ありがたいことに毎日忙しくさせていただいています。

こうしてお客様から仕事をいただけることは決してあたり前のことではありません。
特に昨今では新型コロナウイルス禍において、たくさんの会社が倒産し同時に職を失った方が多いこと、そしてコロナ前の状態に戻る可能性はとても低いといことも想像に難くありません。

このような厳しい社会環境の中でも、毎日仕事を依頼して下さるお客様には感謝してもしきれません。
私たちができることは、誠心誠意一生懸命に仕事に向き合うことであり、その仕事の成果としてお客様に喜んでいただけるような創意工夫と努力を続けることだと考えています。

いつも本当にありがとうございます。
改めてこの場をお借りし感謝の想いをお伝えさせていただきます。

 

 

さて、本題にあります社内勉強会ですが今回は『京セラフィロソフィ』シリーズの12回目となります。
これは全78項目ある京セラフィロソフィのひもときを順番に学ぶシリーズとなっています。

 

〇心に描いたとおりになる
「考え方」「熱意」「能力」という三つの要素が掛け合わさったものが〝人生・仕事の結果〟であり、その要素の中で一番重要なのが「考え方」
・自分が持っている考え方、思想、哲学、それらがそのまま人生に現れる
・積善の家に余慶あり・・・中国の言葉「善行を積んでいく、陰徳を積んでいく家には必ず幸運が舞い込んでくる」という意味。
徳・・・利他の心を持ってるということ

〇夢を描く
どんなに現実が厳しく暗かろうとも、自分の心まで病んでしまうようなことがあってはならない
・常に明るく、希望にあふれた夢を描いていくことが大切
・夢は漠然としたものでもいいが、企業経営においては経営目的、目標数値といった具体的なものを思い浮かべた方がよい
・〝こういう利益にしたい、こういう雰囲気の会社にしたい〟というリアルな数字や目標をハッキリ描く

〇動機善なりや、私心なかりしか
動機が善であり、私心がなければ結果は問う必要はない、必ず成功する
・善とは普遍的に良きことであり、普遍的とは誰から見てもそうだということ
→良いこと、正直なこと、人を助けること、優しさ、思いやりのある心、美しいこと、純粋な心
・私心なかりしかとは、仕事を進めていく上で自己中心的な発想で仕事を進めていないかを常に点検すること

〇純粋な心で人生を歩む
「偉大な人物の行動の成功は、その行動の手段によるよりも、その人の心の純粋さによる」
・動機が善なることを人物評価の基準とした二宮尊徳
→何の奇策も使わずに、ただ懸命に努力に努力を重ね、まじめに仕事に取り組み、一生懸命努力する者は「天地もこれがために力を貸す」と信じた人

〇小善は大悪に似たり
小善・・・表面的な愛情は相手を不幸にする=結果大悪となる
大善・・・一見、薄情な行為に映るということを意味する=大きく育てる為に必要な愛のムチ
・米国IBMの社是にも似た内容がある

〇反省ある人生をおくる
持っている哲学、思想、心のあり方、または理念、信念、あるいは人格というものが人生を決める
・人間の心は必ず利己的で強欲なものに満ち満ちてしまうので、必ず〝反省すること〟が必要になってくる
・「謙のみ福を受く」・・・中国の言葉「謙虚な人だけが幸福になれ、謙虚な姿勢がなければ幸運を呼び込めない」という意味
決して傲慢になってはならない、そのためにも自ら反省を繰り返す人生をおくらなければならない

 

 

≪参加者の感想≫

・小善、大善の話は、日々の業務や生活の中で自分も小善の方をやってしまっていると感じた。
自己成長がなければ会社の成長にも繋がらないし、その為には反省を繰り返すことが必要、やはり人間的な成長が重要だと感じた。
どんな勉強をしたとしても変わるのは自分であり、他人に対しては手助けはできるが最終的に変わるにはは自分自身だと思う。
こうして勉強をしていると、様々な知識や新しい言葉を覚えることができるようになってきて、人からの悩みや相談ごとに対して覚えた知識を活用することができるようになり、相手からも感謝されることもある。(IBMの社是の話はとても分かりやすく、人にも伝えていきたい)
まだ自分自身に満足できるレベルではないが、来年以降も勉強していこうと思いました。

・小善の話を聞いて、自分自身の子育てのことを思い出しながら考えるキッカケになった。
あまり叱るや怒るということをしないタイプの人間であるため、新人に対しての教育方法を改めて考えてみようと思う。
勉強会へは3割~4割ほど参加していて、過去には「考え方が古いかな・・・など反発することもあったが、今回の講話を聴いて今までのその考え方を反省しなければいけないと気付いた。
社員一人ひとりが成長すれば会社の成長になると思うので、一人でも多くの人が勉強会に参加するようになれば良いと思いました。

 

≪まとめ≫
今回は12月後半の忙しい時期での勉強会でしたが、その中でも2名の社員さんが参加してくれました。
年内最終の内容が「反省ある人生をおくる」という項目であり、とても良い内容だったと感じます。
2021年を振り返り、自分自身の至らない点をしっかり受け入れ反省し、それを来年に繋げる最高のタイミングだったと思います。

この稲盛経営哲学の勉強会は、仕事のHOW TOではなく、その根幹にあたる「考え方」に重きを置いています。
この考え方は仕事をしていく上で最も重要な基本にあたることだと考えています。
スポーツでも基本がしっかりしていなければ、その後の技術習得がスムーズにいかず成長が鈍化していくのと同じように、正しい考え方がなければ良い仕事・良い成果を出すのが難しくなってくるのかもしれません。

勉強すれば業績が良くなるのか?と問われれば、その答えは決してイコールではありません。
しかし確実に言えることは〝倒産しにくくなる〟ということです。

どういう哲学・思想で仕事を行えばよいのか、成功する方法は様々であっても失敗するには必ず原因がある。
どういう思考で事業をすると失敗するのかが分かり、そこを社員同士でも共有することができれば大きなリスクヘッジへと繋がります。

比較するのは他人ではなく去年の自分です。
一人ひとりの社員さんが少しでも成長できれば会社も成長し、全従業員の物心両面の幸福を追求するという理念に一歩近づきます。

苦しいと折れてしまったり、砕けてしまったりする時もありますが、曲がらなければ大丈夫!
強い信念を持って今後も会社発展に尽力していきます。